干潟:ロングライン方式
オーストラリアで開発されたシステムで、ヨーロッパや北米に広がりました。日本でも九州を中心にいくつかの産地で取り入れられている方法です。干潟に杭を立て、ケーブルを引くのみでインフラは完成。そのケーブルにバスケット(カゴ)をつり下げ、牡蠣を養殖します。干潮時には、あえて牡蠣を空気にさらすことになりますが、いくつかの利点あります。例えば、固く殻を閉じることで貝柱が鍛えられ、強く太くなるので、身に甘みを加えるだけでなく、収穫後の生存期間を伸ばすことができます。また、付着物を除去できるという大きなメリットもあります。ケーブルの高さを容易に調整しながら、牡蠣が干出する時間を自由に変えることができるので、より生産者の意図を反映しやすい養殖方法です。