SEAPAの日本法人設立予定 およびアイリンクの新しい役割について
2018年5月1日2018「シングルシード牡蠣ネットワーク」坂越・光栄水産の視察ツアー
2018年6月1日2018年5月31日、SEAPAジャパン設立を記念し、「シングルシード牡蠣ネットワーク」交流セミナーを開催しました。北海道から沖縄まで、生産者、産官学の関係者、メディアの皆様をお迎えし、盛況に終えることができました。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた方々に心よりお礼申し上げます。
品質と効率性を著しく向上するシングルシード養殖は、産業を変革する道筋のひとつです。現在取り組む方々、そして関心のある方々にお集まりいただき、体験、知見、想いを共有いただく場を提供させていただきたいと考えておりました。
会場は、グランフロント大阪のEvent Lab。開始時には、大雨の降っていました。
SEAPAジャパン代表が開会
SEAPA本社GMのAndy Will 挨拶
講演者の方々が、開会前に談笑。皆さん、二つ返事で講演を快諾していただきました。
駐大阪David Lawson総領事に、オーストラリア企業の日本進出を祝っていただきました。
イベントのプログラム
上野慎一郎氏 (株)アクアグローバルフーズ社長
「世界のシングルシード養殖法」
世界中の牡蠣を知る上野氏が、優れた生産者の共通点やヨーロッパ、オーストラリアなどの養殖方法について語りました。
川崎耕平氏 クニヒロ株式会社
海外市場が、日本の牡蠣に求めるものは細分化されて、適用するならば、コスト競争力や品質はもちろん、差別化、安定供給が必要。統計を多く使いながら論理的なプレゼンで、生産者の皆さんを鼓舞されました。
武山 悟氏 厚岸カキ種苗センター 所長 「厚岸のシングルシードの発展」
厚岸のオーストラリアとの歴史から、シングルシードが導入され種苗生産設備が設立されたという興味深いお話。独自の環境とシングルシードによって「カキえもん」は進化していると。
津田 侑典氏 津田宇水産株式会社 専務取締役
「水深のある漁場(非干潟)におけるバスケット養殖法」
シングルシード養殖法の試みを始めたきっかけから、多くの試行錯誤の後、現在、水深のある海において均一した形のよい牡蠣をつくれるようになった経緯を語りました。
岩本 健輔氏 (株)WDB環境バイオ研究所 開発研究員
「生産者が求める品種種苗の取り組み」
種苗生産能力の説明のあと、三倍体や干潟養殖のメリットなど、興味深いお話が聞けました。
鶴田 政文氏 (小長井漁業協同組合)
大橋智志氏 (長崎県県南水産業普及指導センター 専門幹)
「干潟を利した華漣(かれん)ブランドの進化」
県、漁協、生産者が一体となってシングルシード養殖法を導入した経緯が素晴らしく、ブランド牡蠣生産の背景を知ることができました。